2012.06.09.お知らせ
【研究会のご案内】
自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第45回川崎リバーカンファレンス
Final Announcement
日: 平成24年6月30日(土)
時: 午後 2:30〜6:30
所:東京慈恵会医科大学 大学本館1階西講堂
入院棟でなく大学棟の1階です。
大学本館を正面から入って右に進み、突き当りの右側の古い講堂です。
〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111
主催:MSD株式会社
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■御案内■
第45回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。
今回の病理医、司会医ともにフルメンバーで登場する予定です。
前回の積み残し症例の検討と新規症例の検討を中心に行いたいと思います。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。
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T 症例検討
PM2:30〜6:30
お預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください。
発表はPCプロジェクター(Windows対応)です。
USB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください。
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病理解説
大船中央病院 病理診断科 部長 中野雅行先生
順天堂大学医学部練馬病院 病理診断科 教授 松本俊治先生
海老名総合病院 病理診断科 部長 松本光司先生
総合司会(座長)
柴田内科・消化器科クリニック 院長 柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授 銭谷幹男先生
公益財団法人日本医療機能評価機構 研究主幹 森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長 箱崎幸也先生
コメンテーター
せんぽ東京高輪病院 名誉院長 / 東京慈恵会医科大学 客員教授 戸田剛太郎先生
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積み残し症例
症例1 | 33歳男性 |
施設 | 東京逓信病院(演者:笠原佑太先生) |
診断 | Hypereosiniphilic syndrome(HES)、肝循環異常(Budd-Chiari症候群?) |
問題点 | 血尿と四肢紫斑で受診。肝障害、Eosino 33%(8272)、Plt 6万と異常を認めました。CTでは左葉萎縮、尾状葉腫大(橋本直明歴代尾状葉腫大経験ランキング2位)、右葉腫大、脾腫、画像で肝静脈の狭窄閉塞が疑われました。なぜ好酸球が増えているのでしょうか?どのような肝臓循環障害があり、それはなぜでしょうか? |
病理組織 | 2011/9/30 |
担当病理医 | 中野雅行先生 |
司会 | 箱崎幸也先生 |
症例2 | 71歳女性 |
施設 | 東京逓信病院(演者:大久保政雄先生、川上順子先生) |
診断 | 薬剤性脂肪肝(NASH)?、肝臓溝状陥凹、AIH? |
問題点 | 半年で画像上脂肪肝が高度に悪化し肝障害が出現。肝障害発症前にグルコサミン(サプリメント)服用歴あり。BMI 22.4と肥満なし。CTでは右葉ドーム下にAIH的な溝状陥凹を認めます。ANA 40, IgG正常ですが、サプリメントによる肝障害でしょうかAIHでしょうかNASHでしょうか? |
病理組織 | 2001/9/28 |
担当病理医 | 中野雅行先生 |
司会 | 銭谷幹男先生 |
症例3 | 41歳男性 |
施設 | 伊東クリニック/静岡県立総合病院(演者:伊東和樹、萱原隆久先生) |
診断 | 原因不明の肝障害 |
問題点 | 肝胆道系酵素異常で伊東クリニックに受診(AST 41, ALT 97, ALP 637, GGTP 355)。BMI 21。自己抗体、肝炎ウイルスマーカー陰性。2010/12よりウルソ投与したら肝障害ほぼ正常化しました。AMA陰性PBCかと考えましたが、肝生検組織はmild liver fibrosis, hepatic veinの異常疑いとPBCに合致しませんでした。診断、肝障害の原因は何でしょうか? |
病理組織 | 2010/11/17 |
担当病理医 | 松本俊治先生 |
司会 | 森實敏夫先生 |
症例4 | 27歳女性 |
施設 | 大和高田市立病院(奈良県)(演者:北方一成先生) |
診断 | 急性肝障害(多峰性トランスアミナーゼ変動)、薬剤性肝障害? |
問題点 | 2011/3頃より青汁、9月よりエステで複数のサプリ服用。9月末感冒症状あり、肝障害出現し入院。サプリによる肝障害と考え自然経過をみたらAST 188→95、ALT 321→182と低下しましたが、10/17にT-Bil 8.1, AST 458, ALT 777と再上昇し再入院し肝生検を実施しました。その後トランスアミラーゼ改善しないためPSL 50mg投与を必要としました。IgG 1141, ANA-, ANA-です。多峰性肝障害、黄疸の経過は薬剤で説明できるのでしょうか。自己免疫の関与はあるのでしょうか? |
病理組織 | 2011/10/25 intrahepatic cholestasis |
担当病理医 | 中野雅行先生 |
司会 | 柴田 実先生 |
症例5 | 68歳女性 |
施設 | 手稲渓仁会病院(演者:金 俊文先生、姜 貞憲先生) |
診断 | 自己免疫性肝炎? M2陽性 |
問題点 | 気管支喘息で通院中の患者に肝障害がみつかりました(AST 93, ALT 138, ALP 340)。ANA 320倍陽性ですが、IgG 1221, IgM 220と正常です。AMA 20, M2 13.8と抗ミトコンドリア抗体の弱陽性も伴っていました。臨床的、病理学的にどのような診断、治療がふさわしいでのしょうか。 |
病理組織 | 2011/1/6 Lobular hepatitis |
担当病理医 | 松本光司先生 |
司会 | 箱崎幸也先生 |
新規症例
症例6 | 54歳女性 |
施設 | 浜松医科大学病院(演者:則武秀尚先生、川村欣也先生) |
診断 | SLE、Sjogren症候群、慢性甲状腺炎、肝障害 |
問題点 | 30歳時にSLEを発症しPSL治療を受けている患者。平成23年より脂肪肝としてフォローされていましたが、平成24年にAST 241, ALT 523と肝障害増悪し浜松医大にコンサルトされました。肝障害の原因は何でしょうか(AIH, NASH, ステロイド脂肪肝、SLE関連肝障害)?。治療はどうすればいいでしょうか?第38回当カンファ(平成20年9月)に浜松医大から呈示された症例7(松本光司先生担当、SLEに合併した肝障害。ステロイド増量が奏功。日消誌:107; 915-922. 2010掲載)との病態の差はどうでしょうか? |
病理組織 | 2012/3/29 |
担当病理医 | 松本光司先生 |
司会 | 銭谷幹男先生 |
症例7 | 40歳男性 |
施設 | 手稲渓仁会病院(演者:志田勇人先生) |
診断 | 自己免疫性肝炎疑い |
問題点 | 2009/1と2011/1急性肝炎を発症そ、それぞれ第41回、43回川崎リバーカンファレンスに呈示した症例です。第41回当カンファ(松本俊治先生)ではANA 160倍陽性ですが、ウコン、青汁のDLST陽性より薬剤性肝障害。第43回当カンファ(松本俊治先生)では薬剤性肝障害あるいはAIH疑いと診断。2012/3に3度目の急性肝障害を発症しました(T-Bil 12.5, AST 1216, ALT 1065)。肝障害の原因は何でしょうか? |
病理組織 | 2012/3/21 |
担当病理医 | 松本俊治先生 |
司会 | 森實敏夫先生 |
症例8 | 36歳女性 |
施設 | 手稲渓仁会病院(演者:青木敬則先生) |
診断 | 自己免疫性肝炎疑い |
問題点 | 黄疸を伴う急性肝障害で入院(T-Bil 8.2, AST 1362, ALT 2608)。ANA陰性、免疫グロブリン正常 ですが、ASMA 80倍、M2抗体24.4と陽性でした。肝障害の原因は、AIH, PBC, ウイルス、薬剤など何を考えればいいのでしょうか? |
病理組織 | 2012/3/29 |
担当病理医 | 松本光司先生 |
司会 | 柴田 実先生 |
症例9 | 16歳男性 |
施設 | 浜松医療センター(演者:下山 真先生、影山富士人先生) |
診断 | 自己免疫性肝炎 |
問題点 | 出血性十二指腸潰瘍による意識障害で搬送されたところ免疫異常を伴う肝障害(T-Bil 4.0, AST 215, ALT 183, ALP 1582, GGTP 255, IgG 2827, ANA 640, ASMA 40, anti-LKM-1 23, ds-DNA IgG 36, HLA-DR4+)を認めました。母は1型糖尿病。16歳発症の男性AIHでいいのでしょうか、鑑別診断、今後の治療方針について皆様のご意見をください。 |
病理組織 | 2011/12/20 |
担当病理医 | 松本俊治先生 |
司会 | 箱崎幸也先生 |
症例10 | 55歳男性 |
施設 | 自衛隊中央病院内科(演者:安武先生、竹林先生、岡田先生、箱崎先生) |
診断 | 薬剤性肝障害、原発性硬化性胆管炎、IgG4関連胆管炎疑い、AIH疑い |
問題点 | 心臓弁膜症、高血圧、花粉症の患者が急性肝障害(T-Bil 7.7, AST 745, ALT 1229)で入院。ディオバンとザジテンのDLST陽性で薬剤性肝障害が疑われましたが、画像でPSC、IgG関連胆管炎が疑われました。IL-2 receptor 2255、フェリチン 480高値でした。本例は診断は何でしょうか |
病理組織 | 2011/5/30 |
担当病理医 | 中野雅行先生 |
司会 | 銭谷幹男先生 |
症例11 | 63歳男性 |
施設 | 市立島田市民病院消化器内科(静岡県)(演者:末廣智之先生) |
診断 | 急性肝炎 |
問題点 | 平成12年頃、C型慢性肝炎の急性増悪疑いで多飲入院歴あり。平成24年2月に黄疸を伴う肝障害で市立島田市民病院入院(T-Bil 13.5, AST 1751, ALT 1465, ALP 378, GGTP 148, IgG 2301、HCV RNA 1.4 Log IU/ml、ANA-, ASMA-, 抗LKM-1抗体-)。C型肝炎の急性増悪で黄疸がでるのでしょうか?自己免疫、薬剤、アルコールなどの関与はあるのでしょうか。 |
病理組織 | 2012/3 |
担当病理医 | 松本光司先生 |
司会 | 森實敏夫先生 |
症例12 | 51歳女性 |
施設 | 京都桂病院(演者:畦地英全先生) |
診断 | PSC AIH overlap 症候群 |
問題点 | 2010/9肝障害(AST 192, ALT 232, ALP 1525, GGTP 669, ANA 320, AMA-, IgG 2986)で紹介され肝生検でAIHと診断。 PSL+UDCA治療で肝機能改善。2011/2黄疸発熱伴う肝障害で入院、PSCと診断し、B2にチューブステントを留置。その後も胆管炎を頻繁に繰り返しております。本例は本当にAIHなのでしょうか、PSCはあるのでしょうか、ステロイドの易感染性による二次性硬化性胆管炎の可能性はないのでしょうか。胆管炎コントロールのためステロイドを中断できるのでしょうか。ご検討をお願いします。 |
病理組織 | 2010/9/7 |
担当病理医 | 松本俊治先生 |
司会 | 柴田 実先生 |
症例13 | 72歳女性 |
施設 | 大津赤十字病院(演者:近藤雅彦先生) |
診断 | C型慢性肝炎、自己免疫性肝炎 |
問題点 | AST 149, ALT 163で初診。IgG 2400, ANA 160X, HCV RNA 5.1, SG2。第一回肝生検時はAIH>CHCと考えPSL治療20mg行うも無効。第二回肝生検後CHCと考えIFN+RBV 24週投与するも無効。第三回肝生検後PSL+IFNβ→IFN+RBV治療中です。本例はAIH国際診断13点ですが本当にAIHを合併しているのでしょうか(HLA DRは15)。現在HCV RNA陰性ですがトランスアミナーゼ高値が続いておりますが、その理由は?現在PSL 5mg投与中ですが今後の治療方針はどうしたらいいでしょうか。 |
病理組織 | 2010/6/15, 2011/2/8, 2012/1/12 |
担当病理医 | 中野雅行先生 |
司会 | 箱崎幸也先生 |
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連絡先
〒163-1023 新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト7F
MSD株式会社 第三学術営業グループ 東京第五営業所
藤原隆文、中村智博 п@0120-024-961
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なお、当日は軽食をご用意しております。
つきましては所属するご施設の院内規定等をご確認いただき、
必要な手続き等がありましたらお取りくださいますようお願い申し上げます。
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会場アクセス
上図の赤い建物、慈恵大学 大学本館が会場です。
前回と会場が異なりますのでご注意ください。
〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111
多数の皆様のご参加をお待ちしております.
*過去の研究会ご案内内容は、こちらのリストからご覧ください*