2012.11.22.お知らせ

【研究会のご案内】

自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第46回川崎リバーカンファレンス
Final Announcement

日: 平成24年12月8日(土)
時: 午後 2:30〜6:30
所:東京慈恵会医科大学 大学本館2階講堂

大学本館を正面から入って右に進み、突き当りの右側の古い講堂です。

〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111

主催:MSD株式会社

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■御案内■


第46回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。
今回の病理医、司会医ともにフルメンバーで登場する予定です。
前回の積み残し症例の検討と新規症例の検討を中心に行いたいと思います。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。

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T 症例検討
PM2:30〜6:30

お預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください。
発表はPCプロジェクター(Windows対応)です。
USB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください。

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病理解説

大船中央病院 病理診断科 部長                中野雅行先生
順天堂大学医学部練馬病院 病理診断科 教授       松本俊治先生
海老名総合病院 病理診断科 部長              松本光司先生

総合司会(座長)

柴田内科・消化器科クリニック 院長            柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授             銭谷幹男先生
公益財団法人日本医療機能評価機構 研究主幹   森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長             箱崎幸也先生

コメンテーター

せんぽ東京高輪病院 名誉院長 / 東京慈恵会医科大学 客員教授 戸田剛太郎先生

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積み残し症例

症例1 55歳男性
施設 自衛隊中央病院内科(演者:安武先生、竹林先生、岡田先生、箱崎先生)
診断 薬剤性肝障害、原発性硬化性胆管炎、IgG4関連胆管炎疑い、AIH疑い
問題点 心臓弁膜症、高血圧、花粉症の患者が急性肝障害(T-Bil 7.7, AST 745, ALT 1229)で入院。ディオバンとザジテンのDLST陽性で薬剤性肝障害が疑われましたが、画像でPSC、IgG関連胆管炎が疑われました。IL-2 receptor 2255、フェリチン 480高値でした。本例は診断は何でしょうか
病理組織 2011/5/30
担当病理医 中野雅行先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例2 63歳男性
施設 市立島田市民病院消化器内科(静岡県)(演者:末廣智之先生)
診断 急性肝炎
問題点 平成12年頃、C型慢性肝炎の急性増悪疑いで多飲入院歴あり。平成24年2月に黄疸を伴う肝障害で市立島田市民病院入院(T-Bil 13.5, AST 1751, ALT 1465, ALP 378, GGTP 148, IgG 2301、HCV RNA 1.4 Log IU/ml、ANA-, ASMA-, 抗LKM-1抗体-)。C型肝炎の急性増悪で黄疸がでるのでしょうか?自己免疫、薬剤、アルコールなどの関与はあるのでしょうか。
病理組織 2012/3
担当病理医 松本光司先生
司会 森實敏夫先生

 

症例3 51歳女性
施設 京都桂病院(演者:畦地英全先生)
診断 PSC AIH overlap 症候群
問題点 2010/9肝障害(AST 192, ALT 232, ALP 1525, GGTP 669, ANA 320, AMA-, IgG 2986)で紹介され肝生検でAIHと診断。 PSL+UDCA治療で肝機能改善。2011/2黄疸発熱伴う肝障害で入院、PSCと診断し、B2にチューブステントを留置。その後も胆管炎を頻繁に繰り返しております。本例は本当にAIHなのでしょうか、PSCはあるのでしょうか、ステロイドの易感染性による二次性硬化性胆管炎の可能性はないのでしょうか。胆管炎コントロールのためステロイドを中断できるのでしょうか。ご検討をお願いします。
病理組織 2010/9/7
担当病理医 松本俊治先生
司会 柴田 実先生

 

症例4 72歳女性
施設 大津赤十字病院(演者:近藤雅彦先生)
診断 C型慢性肝炎、自己免疫性肝炎
問題点 AST 149, ALT 163で初診。IgG 2400, ANA 160X, HCV RNA 5.1, SG2。第一回肝生検時はAIH>CHCと考えPSL治療20mg行うも無効。第二回肝生検後CHCと考えIFN+RBV 24週投与するも無効。第三回肝生検後PSL+IFNβ→IFN+RBV治療中です。本例はAIH国際診断13点ですが本当にAIHを合併しているのでしょうか(HLA DRは15)。現在HCV RNA陰性ですがトランスアミナーゼ高値が続いておりますが、その理由は?現在PSL 5mg投与中ですが今後の治療方針はどうしたらいいでしょうか。
病理組織 2010/6/15, 2011/2/8, 2012/1/12
担当病理医 中野雅行先生
司会 箱崎幸也先生

 

再報告症例、宿題報告(第45回の症例9です)

症例5 17歳男性
施設 浜松医療センター(演者:下山 真先生、影山富士人先生)
診断 自己免疫性肝炎
問題点 2011/11出血性十二指腸潰瘍による意識障害で搬送された際に肝障害(T-Bil 4.0, AST 215, ALT 183, ALP 1582, GGTP 255, IgG 2827, ANA 640, ASMA 40, anti-LKM-1 23, ds-DNA IgG 36, HLA-DR4+)を認めた症例です。第45回川崎リバーカンファレンス(2012/6/30)で検討し、病理学的に広範な肝細胞壊死脱落を伴う自己免疫性肝炎と診断され、アザチオプリン併用が勧められました。2012/4/3からPSL50mg/日開始。2012/7/11からPSL30mg/日にアザチオプリン50mg/日が併用され、現在に至ります。2012/7/25に第2回肝生検を実施しております。現在もトランスアミナーゼの高値ALT 148が持続しておりますが、今後の治療方針(免疫抑制剤の減量、増加、変更)はどうしたらいいでしょうか。皆様のご意見をおきかせください。
病理組織 2011/12/20(前回検討済み)、2012/7/25
担当病理医 松本俊治先生
司会 箱崎幸也先生

 

新規症例

症例6 61歳女性
施設 北海道消化器科病院(演者:碇 修二先生)
診断 PSC疑い
問題点 AMA陰性のPBCとして10年以上他院でフォロー中の患者(γ-GTP 300-400、ALP 400-600と高値持続)。胆管結石あるいは胆泥通過によると思われる一過性の閉塞性黄疸症状で北海道消化器科病院に入院。ERCを実施したら肝内肝外胆管の広範な狭窄を認め硬化性胆管炎と診断しました。肝生検はPSCに矛盾しない所見とのことです。PBCはあるのでしょうか、もともとPSCのみで説明できるのでしょうか。ご検討をお願いします。IgG, IgM, IgG4は正常とのことです。
病理組織 2012/4/24
担当病理医 松本光司先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例7 58歳女性
施設 済生会和歌山病院(演者:川口雅功先生)
診断 NASH、自己免疫性肝炎疑い
問題点 健診で指摘された肝障害。ANA 640×、M2弱陽性、抗セントロメア抗体陽性。自己免疫性肝疾患を疑い肝生検を行いましたがNASHの診断でした。血小板8.9万と低値、脾腫あり、線維化マーカー高値であり、治療はどのようにしたらよいでしょうか?
病理組織 2012/10/2
担当病理医 中野雅行先生
司会 森實敏夫先生

 

症例8 37歳男性
施設 手稲渓仁会病院(演者:山崎 大先生)
診断 急性肝炎、自己免疫性肝炎疑い
問題点 元来健康。2012/7/27尿黄染自覚、黄疸出現、7/30近医受診し著明な肝障害を指摘され、8/1入院(T-Bil 9.4, AST 727, ALT 1929)。IgG 1343正常、ANA, AMA, LKM-1陰性。ウイルス肝炎はABCEとも陰性。ASMAのみ40倍と弱陽性です。PSL投与を開始しましたが自己免疫性肝炎でいいのでしょうか?
病理組織 2012/8/13
担当病理医 松本俊治先生
司会 柴田 実先生

 

症例9 42歳男性
施設 手稲渓仁会病院(演者:友成暁子先生)
診断 劇症肝炎、自己免疫性肝炎疑い
問題点 元来健康(毎年の職場健診異常なし)。2011/10/3全身倦怠感、10/17他院受診、著明な肝機能異常(Alb 2.9, T-B 26.1, AST 831, ALT 827, PT 28%)と意識レベルの低下を認め入院。IgG 2828、ANA 40倍, ASMA 160倍、AMA陰性, LKM-1陰性。ウイルス肝炎はABCEとも陰性。診断、治療はどうしたらいいでしょうか
病理組織 2012/1/10
担当病理医 松本光司先生
司会 箱崎幸也先生

 

症例10 55歳女性
施設 大阪鉄道病院(演者:森 敬弘先生)
診断 原発性胆汁性肝硬変+トランスアミナーゼの急性増悪
問題点 平成11年AMA陽性PBCと診断しウルソ900mg投与中。トランスアミナーゼ正常でしたが、平成24年5月に突然TB 2.3, AST 785, ALT 685と急性増悪、同年10にも急性増悪を認めました。肝障害は自然経過で改善しています。急性憎悪の原因は何でしょうか。薬剤、AIHの重複、PBCのみでしょうか?肝硬変への進展のリスクは高いでしょうか?PSL必要でしょうか。
病理組織 1999/5/14, 2012/5/24, 2012/10/9
担当病理医 中野雅行先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例11 35歳女性
施設 青森県立中央病院(演者:沼尾 宏先生)
診断 自己免疫性肝炎疑い
問題点 皮膚筋炎で5歳からPSL服用中の患者。HBVキャリアもあり中学生の時に肝炎増悪で入院歴あり。25歳SLE合併、糖尿病、高脂血症、高血圧の合併もあり。ここ数年ALT 高値のため2012/6/14沼田先生受診。現在のPSL 9mg/day。HBV DNA 2.6に対してエンテカビル投与開始しましたが、ALT 216と悪化しました。肝障害の原因は膠原病関連だけ?AIH合併?B型肝炎?薬剤性肝障害? 何でしょうか。今後の治療方針はどうでしょうか
病理組織 2012/10/16
担当病理医 松本俊治先生
司会 森實敏夫先生

 

症例12 53歳女性
施設 東京慈恵会医科大学付属病院(演者:杉田知典先生)
診断 原因不明の慢性活動性肝炎、EBV持続感染症?
問題点 2010/1からALT 103と原因不明の肝障害あり、ウイルス、脂肪肝、飲酒、薬剤の関与なく、IgG正常、ANA 40, M2 11。肝生検は慢性活動性肝炎。ウルソ、ベザトール無効。HLADR4+。2012になりIgG 2240と上昇し、汎血球減少進行し線維化マーカー上昇したため腹腔鏡下肝生検を実施。2012/7の検査でEBV-DNA 8.4×104copies/mlと陽性を認めましたが、病因との関与は?原因は?治療は?
病理組織 2010/7, 2011/1, 2012/5/28
担当病理医 松本光司先生
司会 柴田 実先生

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連絡先

〒163-1023 新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト7F
MSD株式会社 第三学術営業グループ 東京第五営業所
藤原隆文、中村智博 п@0120-024-961

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なお、当日は軽食をご用意しております。
つきましては所属するご施設の院内規定等をご確認いただき、
必要な手続き等がありましたらお取りくださいますようお願い申し上げます。

また、先生ご自身の交通費を弊社にて実費負担させていただく場合がございます。
その際は弊社より、ご施設等のルールに則り個別にご相談させて頂きますので、よろしくお願い致します。

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会場アクセス

 

東京慈恵会医科大学本館1階西講堂


上図の赤い建物、慈恵大学 大学本館が会場です。

〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111

 

多数の皆様のご参加をお待ちしております.


*過去の研究会ご案内内容は、こちらのリストからご覧ください*


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