2013.10.08.お知らせ

【研究会のご案内】

自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第47回川崎リバーカンファレンス
Final Announcement

日: 平成25年10月26日(土)
時: 午後 2:30〜6:30
所:東京慈恵会医科大学 F棟3階臨床講堂

F棟とは、大学本館の後ろにある、入り口が古風な歴史的建造物です。

〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111

主催:MSD株式会社

----------------------------------------------------------------------------------------

■御案内■


第47回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。
今回の病理医、司会医ともにフルメンバーで登場する予定です。
前回の積み残し症例の報告と新規症例の報告を中心に行いたいと思います。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。

なお、本会より会場までの交通費および宿泊費は自己負担となりますので、
ご了承いただけますようお願い申し上げます。

----------------------------------------------------------------------------------------

T 症例報告
PM2:30〜6:30

お預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください。
発表はPCプロジェクター(Windows対応)です。
USB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

病理解説

大船中央病院 病理診断科 部長                中野雅行先生
順天堂大学医学部練馬病院 病理診断科 教授       松本俊治先生
海老名総合病院 病理診断科 部長              松本光司先生

総合司会(座長)

柴田内科・消化器科クリニック 院長            柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授             銭谷幹男先生
公益財団法人日本医療機能評価機構 研究主幹   森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長             箱崎幸也先生

コメンテーター

せんぽ東京高輪病院 名誉院長 / 東京慈恵会医科大学 客員教授 戸田剛太郎先生

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

積み残し症例

症例1 53歳女性
施設 東京慈恵会医科大学附属病院(演者:杉田知典先生)
診断 原因不明の慢性活動性肝炎、EBV持続感染症?
問題点 2010/1からALT 103と原因不明の肝障害あり、ウイルス、脂肪肝、飲酒、薬剤の関与なく、IgG正常、ANA 40, M2 11。肝生検は慢性活動性肝炎。ウルソ、ベザトール無効。HLADR4+。2012になりIgG 2240と上昇し、汎血球減少進行し線維化マーカー上昇したため腹腔鏡下肝生検を実施。2012/7の検査でEBV-DNA 8.4×104copies/mlと陽性を認めましたが、病因との関与は?原因は?治療は?
病理組織 2010/7, 2011/1, 2012/5/28
担当病理医 松本光司先生
司会 柴田 実先生

 

症例2 57歳女性
施設 宜保内科 消化器・肝臓内科クリニック(演者:宜保行雄先生)
診断 肝硬変(胆汁性?)
問題点 2005年より肝機能異常あり2年間で急速に門脈圧亢進症が進展し(血小板24万→9万)、食道静脈瘤破裂、吐血、腹水で相澤病院に緊急入院しました。ANA陰性、AMA(M2)陰性、ASMA陰性、HB/HC陰性です。病気の原因は何でしょうか、なぜ2年間で急速に進展したのでしょうか。皆様のお知恵をご拝借させてください。
病理組織 2012/7/24
担当病理医 中野雅行先生
司会 箱崎幸也先生

 

症例3 39歳女性
施設 東邦大学医療センター大森病院(演者:松清 靖先生)
診断 自己免疫性肝炎、LOHF、馬鈴薯肝
問題点 2か月以上の急性肝障害が持続し、黄疸、肝性脳症(T-Bil 18, PT 20%)が出現し、東邦に入院しステロドパルス、血漿交換療法などを行いました。サイトメガロウイルス感染の合併などがあり免疫抑制が困難となりましたが、治療、病態、病理についてご検討をよろしくお願いします。
病理組織 2012/11/8
担当病理医 松本俊治先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例4 70歳女性
施設 東邦大学医療センター大森病院(演者:篠原美絵先生)
診断 自己免疫性肝炎? 薬剤性肝障害? 非A〜E型急性肝炎
問題点 IgA腎症、慢性腎不全、糖尿病で他科通院中の患者。突然、急性肝障害で入院(TB 3.1, AST 900, ALT 748, PT 54%)。ソルメドロールのパルス療法+PSL経口投与で改善傾向。肝炎ウイルス陰性、自己抗体陰性でした。病理ではAIHに特徴的なリンパ球浸潤がなく、薬剤性肝障害ではないかとのことでした。本例の病因は何でしょうか?治療はAIH重症型に準じておりますが、これでいいのでしょうか?
病理組織 2013/7/2、collapse lesions and bridging necrosis
担当病理医 松本光司先生
司会 森實敏夫先生

 

症例5 47歳女性
施設 NTT西日本大阪病院(演者:伊藤麻里先生)
診断 原発性胆汁性肝硬変+α?
問題点 H18前医肝生検でScheuerT期のPBCと診断され投薬開始。投薬前はAST 148, ALT 184, ALP 2086, γ-GTP 535, IgM 596, AMA 40。投薬後もトランスアミナーゼ高値が続くためNTT病院に紹介転院。T-Bil 0.6→1.9と上昇もありH24年に再度肝生検を行いました。治療後に進行しているのでしょうか、トランスアミナーゼ乱高下の原因は何でしょうか。治療内容は今のままでいいのでしょうか?
病理組織 H18.12.26, H24.6.21
担当病理医 中野雅行先生
司会 柴田 実先生

 

症例6 42歳男性
施設 大阪鉄道病院(演者:森 敬弘先生)
診断 原発性硬化性胆管炎疑い
問題点 2012年健診でγ-GTP 600と高値指摘。2013.8黄疸、尿濃染を認め紹介されました。T-Bil 8.1, D-B 6.5, AST 108, ALT 64, ALP 1098, γ-GTP 327, IgG 3146, IgM 454, ANA 40, anti-M2 646と高値, CMV IgM(+), IgG(+)。ERCPはPSCと考えられます。M2著明高値であり、生検でPBCありそうとのこと。本例の病態、診断、治療はどうしたらいいでしょうか?
病理組織 2013.8.27
担当病理医 松本俊治先生
司会 松本俊治先生

 

症例7 69歳女性
施設 手稲渓仁会病院(演者:山崎 大先生)
診断 自己免疫性肝炎急性型、薬剤性肝障害?Wilson?
問題点 2013.5末黄疸で前医受診し入院(T-Bil 7.3, AST 2320, ALT 2298, PT 68%)。2013.6.10手稲渓仁会病院に転送。Kayser-Fleisher輪を認めるがWilson病は否定的とのこと。肝炎ウイルス陰性、自己抗体全て陰性、Ig正常で病因不明。T-Bil 26.1, AST 578, ALT 740, PT 27%と悪化しため6.15からステロイドパルスを開始。ステロイド反応良好で経過しています。本例の病因は?薬剤としては2種類の漢方薬が被疑薬となっています。Kayser-Fleisher輪の正体は?AIHなのか薬剤性肝障害なのでしょうか?
病理組織 2013.5.29(前医), 2013.8.1(手稲渓仁会病院) Zone 3 collapse, plasma cell+
担当病理医 松本光司先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例8 62歳女性
施設 手稲渓仁会病院病院(演者:永井一正先生)
診断 自己免疫性肝炎
問題点 2013.4.2黄疸あり紹介初診。T-Bil 8.5, AST 981, ALT 1312, PT 63%。肝炎ウイルス陰性、自己抗体全て陰性、Ig正常で病因不明。自己免疫性肝炎でいいのでしょうか?高脂血症、耐糖能異常あり非アルコール性脂肪性肝炎の関与はないでしょうか。今後は治療はどうしたらいいでしょうか?
病理組織 2013.4.12
担当病理医 中野雅行先生
司会 森實敏夫先生

 

症例9 48歳男性
施設 自衛隊中央病院(演者:新籐先生、竹林先生、箱崎先生)
診断 原因不明の肝障害、ネフローゼ症候群
問題点 糖尿病、高脂血症で循環器に通院し内服中(ジャヌビア、ミカルディス、リピトール)。2013.7全身倦怠感、全身皮疹出現。血液検査でAST 35, ALT 1797, ALP 1797, γ-GTP 889, CRP 5.53, TP 6.4, Alb 1.9、尿蛋白3g/day、ferritin 537と胆道系酵素優位の肝障害と低Albを認めました。内服中止したら入院3病日で蛋白尿は改善し、1か月で肝障害は改善しました。内服再開しても悪化は認められません。肝障害、腎障害、皮疹の原因は何でしょうか?肝炎ウイルス陰性、自己抗体全て陰性です。
病理組織 2013.8.7
担当病理医 松本俊治先生
司会 柴田 実先生

 

症例10 66歳男性
施設 東邦大学医療センター大森病院(演者:松清 靖先生)
診断 PBC+ALD, +AIH or AIH+PBC over lap
問題点 高血圧で近医通院中。長年ALP高値(501)のためM2抗体測定したら389と高値。ANA -, AMA>320, IgG 1675, IgM 569。飲酒歴あり2か月禁酒して肝生検を実施しましたら、AIH>PBCあるいはover lapと診断されました。本例の診断、重症度は?治療はどうしたらいいでしょうか
病理組織 2013.7.19
担当病理医 松本光司先生
司会 箱崎幸也先生

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

連絡先

〒153-0051 目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー 9F
MSD株式会社 第三学術営業グループ 東京第三営業所
戸田高之 п@090-1581-708

*

なお、当日は軽食をご用意しております。
つきましては所属するご施設の院内規定等をご確認いただき、
必要な手続き等がありましたらお取りくださいますようお願い申し上げます。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

会場アクセス

 

東京慈恵会医科大学 F棟3階臨床講堂

F棟とは、大学本館の後ろにある、入り口が古風な建物、歴史的建造物です。

〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-18
TEL 03-3433-1111

 

多数の皆様のご参加をお待ちしております.


*過去の研究会ご案内内容は、こちらのリストからご覧ください*


トップページに戻る