2014.10.06.お知らせ

【研究会のご案内】

自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第48回川崎リバーカンファレンス
Final Announcement

日: 平成26年11月22日(土)
時: 午後 2:30〜6:30
所:MSD株式会社 カンファレンスルーム


〒102-8667 東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア
TEL 03-6272-1000(代表)

主催:MSD株式会社

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■御案内■


48回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。
今回は病理医、司会医ともに従来のフルメンバーに加え、新規メンバーが2名登場します。

新人病理医は川崎リバーカンファレンスにほぼ毎回出席され、
準コメンテーターとなっている帝京大学病理学教室のホープ、斉藤光次先生です。
病理教授陣の平均年齢はぐっと若返ります。
皆様ビシビシきたえてあげてください。

新人司会医は川崎リバーカンファレンスにほぼ毎回出席され、
辛口コメンテーターとして有名な東海大学消化器内科の峯徹哉教授です。
司会陣の平均年齢は特に若返りません。
打たれ強すぎて無理でしょうが皆様ビシビシきたえてください。

今回は大御所、戸田剛太郎先生もご参加の予定です。
皆様、御老公の御前で活発にディスカッションをお願いいたします。
前回の積み残し症例の検討と新規症例の検討を中心に行いたいと思います。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。

 

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T 症例報告
PM2:30〜5:30

前回の積み残し+新規症例を募集いたします。
お預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください。
発表はPCプロジェクター(Windows対応)です。
USB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください。

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病理解説

湘南藤沢徳洲会病院 病理診断科 顧問          中野雅行先生
順天堂大学医学部 練馬病院 臨床教授           松本俊治先生
海老名総合病院 病理診断科 部長              松本光司先生
帝京大学医学部 病院病理部 講師              斉藤光次先生

総合司会(座長)

柴田内科・消化器科クリニック 院長              柴田 実先生
東京慈恵会医科大学 内科教授                銭谷幹男先生
公益財団法人日本医療機能評価機構 客員研究主幹  森實敏夫先生
自衛隊中央病院内科 内科部長                箱崎幸也先生
東海大学附属病院 消化器内科 教授             峯 徹哉先生

コメンテーター

せんぽ東京高輪病院 名誉院長 / 東京慈恵会医科大学 客員教授 戸田剛太郎先生

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積み残し症例

症例1 66歳男性
施設 東邦大学医療センター大森病院(演者:松清 靖先生)
診断 PBC+ALD, +AIH or AIH+PBC over lap
問題点 高血圧で近医通院中。長年ALP高値(501)のためM2抗体測定したら389と高値。ANA -, AMA>320, IgG 1675, IgM 569。飲酒歴あり2か月禁酒して肝生検を実施しましたら、AIH>PBCあるいはover lapと診断されました。本例の診断、重症度は?治療はどうしたらいいでしょうか
病理組織 2013/7/19
担当病理医 松本光司先生
司会 箱崎幸也先生

 

新規症例

症例2 42歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:松井哲平先生)
診断 原発性胆汁性肝硬変
問題点 家族歴娘10歳SLE。8年前より肝障害あり、M2抗体436と強陽性でPBCと診断しUDCA療法を行いましたが肝胆道系酵素改善なく、2014/5からプレドニン併用しましたがALT 105→173と逆に上昇してしまいました。本例の診断、病態は何でしょうか、今後どのように治療したらいいのでしょうか。
病理組織 2014/5/9 慢性肝炎様所見
担当病理医 斉藤光次先生
司会 峯 徹哉先生

 

症例3 52歳男性
施設 手稲渓仁会病院(演者:永井一正先生)
診断 E型肝炎ウイルスによる遅発性肝不全、AIH疑い
問題点 黄疸を伴う急性肝炎(TB 30.7, AST 1454, ALT 1034, PT 24%)で2014/2 入院。HEV RNA陽性でE型肝炎でしたが、ANA 40でIgG 2741でした。病理でAIHで見られる所見がありますが、LOHFに進展した原因に自己免疫機序が関与しているでしょうか?BMI 35の高度肥満の糖尿病患者ですが肝組織に脂肪肝がないそうです。なぜでしょうか?サンプリングの問題?画像で脂肪肝は?
病理組織 2014/2/27 Interface hepatitis、形質細胞浸潤、ロゼット形成、 Zone 3のCollapse
担当病理医 松本俊治先生
司会 柴田 実先生

 

症例4 32歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:松清靖先生)
診断 原因不明の急性肝障害の繰り返し
問題点 2012小球性低色素性貧血で血内受診時に肝障害を指摘。急激な肝酵素の上昇(AST 323, ALT293)、入院で速やかな改善を3回繰り返しており原因究明のため肝生検しました。飲酒歴なし。各種自己抗体陰性、免疫グロブリン正常、各種ウイルス薬剤陰性です。肝障害の原因は何でしょうか。
病理組織 2014/4/18 PBC疑い
担当病理医 中野雅行先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例5 67歳女性
施設 新潟県立新発田病院(演者:津端俊介先生)
診断 急性肝障害
問題点 少量ながらシアンが含まれており、生食は危険とされているエリンギを生で食べた後に腹痛、肝障害が出現しました(TB 2.5, AST 194, ALT 408, GGTP 575, ALP 468)。肝炎ウイルスや自己抗体陰性、免疫グロブリンは異常なしです。エリンギによる肝障害なのでしょうか?ご経験ある方いますか?
病理組織 2014/7/31 肝障害 ("Mild hepatocellular damage")
担当病理医 松本光司先生
司会 森實敏夫先生

 

症例6 55歳男性
施設 自衛隊中央病院(演者:新藤、青野、箱崎先生)
診断 原発性硬化性胆管炎疑い
問題点 2014/1黄疸、腹痛出現し入院(TB 2.9, AST 150, ALT 225, ALP 1585, GGTP 645)。画像検査で肝内外胆管の狭窄、壁肥厚を認めました。プレドニゾロン無効でした。胆摘し総胆管ステント挿入しましたが、進行しています。病理はサルコイドーシスですが、PSCでしょうか?治療はどうすればいいのでしょうか。
病理組織 H14.5.22、H15.7.23、H19.4.19 Granulomatous inflammation, compatible with sarcoidosis
担当病理医 斉藤光次先生
司会 箱崎幸也先生

 

症例7 66歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:松井哲平先生)
診断 長期観察し発症をとらえた原発性胆汁性肝硬変
問題点 20年前からわずかなγ-GTP上昇(47)とAMA 20、ANA 320あるが、Ig正常。無治療でフォローしていたら、2013年Sjogren症状出現、2014年肝胆道系酵素、IgM、M2抗体上昇を認めました。早期PBCを20年フォローしたら典型的PBCに進展した症例でしょうか。このような潜在潜伏例では肝線維化はどの程度進行しているのでしょうか?
病理組織 2014/4/4 PBC
担当病理医 松本俊治先生
司会 峯 徹哉先生

 

症例8 73歳男性
施設 手稲渓仁会病院(演者:田中一成先生)
診断 自己免疫性肝炎 急性発症型
問題点 黄疸を伴う急性肝炎(TB 13.2, AST 998, ALT 527, PT 56%)で2014/6入院。A〜E型肝炎陰性、ANA-, AMA-, M2-, ASMA-, anti-LKM1-, IgG 1840。高齢男性発症のAIHなどあるのでしょうか?薬剤でしょうか?非ABCDE型ウイルス性急性肝炎でしょうか?
病理組織 2014/7/7  Multilobular necrosis
担当病理医 中野雅行先生
司会 柴田 実先生

 

症例9 56歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:篠原正夫先生)
診断 原発性胆汁性肝硬変疑い
問題点

整形外科で肝障害(AST 145, ALT 146, ALP 685)あり東邦に紹介。Alb 3.6と低く、肝臓は硬腫大し肝硬変に進展している可能性がある症例です。AMA 20, ANA 80, IgG 3019です。本例の診断、重症度はいかがでしょうか。

病理組織 2014/6/3 chronic hepatitis like lesion.(AIHとPBCのoverlap?)
担当病理医 斉藤光次先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例10 25歳女性
施設 NTT西日本関東病院(演者:金子 晃先生)
診断 自己免疫性肝炎
問題点

小児発症の自己免疫性肝炎。9歳時の既に肝硬変とのこと。平成2412月より肝機能の悪化を認め同病院に紹介受診。T-Bil 4.3, AST 103, ALT 103, Alb 2.7, WBC 1600, Hb 8.8, Plt 4.3。プレドニン、ウルソ、イムラン、ブレディニン(ミゾリビン:免疫抑制薬)など治療されております。抗核抗体陰性です。自己免疫性肝炎でいいのでしょうか、今後は治療はどうしたらいいのでしょうか?

病理組織 2014/10/2 liver cirrhosis
担当病理医 松本俊治先生
司会 森實敏夫先生

 

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II 特別講演
PM5:30〜6:30

『 C型肝炎−最新の治療と今後の課題 』

東京大学医科学研究所 先端ゲノム医学分野 准教授 加藤直也先生

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連絡先

〒153-0051 目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー 9F
MSD株式会社 第三学術営業グループ 東京第三営業所
戸田高之 п@090-1581-708

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会場アクセス

地下鉄東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」3b出口より徒歩1分

〒102-8667 東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸 スクエア
TEL 03-6272-1000(代表)

多数の皆様のご参加をお待ちしております.


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