2016.11.13.お知らせ

【研究会のご案内】

自己免疫性肝疾患を中心にした病理と臨床の肝疾患研究会
第50回川崎リバーカンファレンス
Final Announcement

日: 平成28年11月26日(土)
時: 午後 2:30〜6:30
所:MSD株式会社 カンファレンスルーム


〒102-8667 東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸スクエア
TEL 03-6272-1000(代表)

主催:MSD株式会社

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■御案内■


第50回川崎リバーカンファレンスの御案内をさせていただきます。
今回は銭谷幹男先生に特別講演をお願いしました。
前回は積み残し症例がありませんので、今回は全例新規症例の検討となります。
新しい参加施設として日本赤十字社医療センターから症例ご呈示いただきました。
住野泰清先生(初代の川崎リバーカンファレンス設立者)が多数の症例をご呈示いただき、
川崎リバーカンファレンスというより東邦リバーカンファレンスのようです。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。

 

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T 症例報告
PM2:30〜5:30

新規症例の検討を行います。
お預かりした肝組織標本を返却いたしますので受付でお受け取りください.
発表はPCプロジェクター(Windows対応)です。
USB対応フラッシュディスクに入れてお持ちください。

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病理解説

湘南藤沢徳洲会病院 病理診断科               中野雅行先生
順天堂大学医学部 練馬病院 臨床教授            松本俊治先生
海老名総合病院 病理診断科 部長               松本光司先生
帝京大学 病院学教室 講師                   斉藤光次先生

総合司会(座長)

柴田内科・消化器科クリニック 院長               柴田 実先生
山王病院内科(国際医療福祉大学教              銭谷幹男先生
日本医療機能評価機構(大船中央病院)           森實敏夫先生
医療法人社団元気会 横浜病院 院長             箱崎幸也先生
東海大学附属病院 消化器内科 教授              峯 徹哉先生

顧問・特別コメンテーター

東京高輪病院前院長、東京慈恵会医科大学前教授      戸田剛太郎先生
東京高輪病院前院長、昭和大学藤が丘病院前教授     与芝真彰先生

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新規症例

症例1 46歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:和久井紀貴先生)
診断 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)疑い
問題点 糖尿病あり。ITP、RAでPSL60mg治療中にAST 242, ALT 259と肝障害出現し紹介。2015/2肝生検でNASHと診断。2015/10敗血症性ショックで入院(WBC 10900, T-Bil 3.2, AST 369, ALT 213, Plt 1.7万)。感染後より肝合成機能低下が回復せず(PT 35%, Alb 2.2) 、2016年に腹水浮腫が出現。2016/6診断のため第2回肝生検を実施しました。肝障害の原因、経過の説明、今後の治療法について検討したいと思います。
病理組織 2015年2月4日、2016年6月17日
担当病理医 中野雅行先生
司会 柴田 実先生

 

症例2 65歳女性
施設 手稲恵仁会病院(演者:姜 貞憲先生)
診断 PBC先行型AIH overlap症候群
問題点 2002年手稲病院でScheuer1期PBCと診断しUDCA療法開始し肝機能安定化。2016/5全身倦怠感、腹痛、黄疸、腹水で入院。A〜E型肝炎は否定された。PSL療法開始し腹水減少後第二回肝生検実施しました。AST 133, ALT 57程度ですがAIH overlapでいいのでしょしょうか。なぜ腹水が貯留したのでしょうか。UDCA療法は効いていたのでしょうか?トランスアミナーゼ正常化しませんが今後の治療はどうしたらいいのでしょうか。
病理組織 2016年10月4日、20年2月18日
担当病理医 松本俊治先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例3 65歳男性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:住野泰清先生)
診断 原発性胆汁性肝硬変疑い
問題点 飲酒歴あり。胆道系酵素優位の肝障害(ALP 1574, γ-GTP 717)で紹介。禁酒しても肝機能改善なし。エコーで脾腫著明。AMA(-), anti-M2(-)よりAMA陰性PBC+アルコールなどを考えておりました。診断確定のため肝生検しました。どのような肝疾患でしょうか。
病理組織 2015年12月15日
担当病理医 松本光司先生
司会 森實敏夫先生

 

症例4 31歳女性
施設 日本赤十字社医療センター(演者:松野達哉先生、吉田英雄先生)
診断 原因不明の肝障害
問題点 2014東京慈恵医大で肝障害受診、原因不明。2016/7特発性脊髄炎でステロイドパルス療法実施したところ、肝障害悪化(AST 325, ALT 561)し、右季肋部痛もあり日赤入院。原因不明のため肝生検を実施し、SNMC 100mL連日静注治療でフォロー中。自己抗体、肝炎ウイルス全て陰性で原因不明。肝障害の原因は何でしょうか、治療はどうしたらいいでしょうか。
病理組織 2016年9月14日
担当病理医 斉藤光次先生
司会 箱崎幸也先生

 

症例5 57歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:向津隆規先生)
診断 Overlap症候群(自己免疫性肝炎+原発性胆汁性肝硬変)
問題点 42歳時に原因不明の急性肝炎を発症。ウイルスがでないことよりAIHの可能性を考え、慎重に経過観察。経過中肝炎再燃しAIHと診断し、PSL治療を開始。PSL奏功しウルソに置換。その後の経過中、胆道系酵素とIgM 625の上昇とanti-M2 206.0の陽性化を認めました。当初AIHと考えた症例にPBCが加わったようです。銭谷先生は東京肝臓のひろば(2016/8)で炎症の流れから言ってPBC→AIHは結構多いが、AIH→PBCは非常に少ないと言われていますが、これは非常に少ない1例でしょうか。
病理組織 2016年7月4日
担当病理医 中野雅行先生
司会 峯 徹哉先生

 

症例6 59歳女性
施設 手稲恵仁会病院(演者:松居剛志先生、山本恭史先生)
診断 肝硬変(アルコール+自己免疫)
問題点  かなりの大酒家。肝障害(AST 795, ALT560, γ-GTP 2213)で紹介入院。肝生検でアルコール性肝炎+AIHと診断。IgG 3162, ANA 1280とAIH的データ備えています。禁酒したところ一旦肝障害改善したが、禁酒中?の2016/3再度肝機能増悪(TB 3.5, AST 1398, ALT 894, γ-GTP 363)し再入院。AIHと診断しステロイドパルスを実施しました。組織所見はアルコールと自己免疫どちらが主体でしょうか。
病理組織 2016年1月25日、2016年3月23日
担当病理医 松本俊治先生
司会 柴田 実先生

 

症例7 73歳女性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:松清 靖先生)
診断 肝腫瘍、膵腫瘍、非硬変性門脈圧亢進症
問題点  1997年IPHと診断されフォロー中。2016/2に肝腫瘍、膵腫瘍を認め、MRI検査などで肝細胞癌+膵頭部癌と診断。外科手術を検討したがICG 54%と著明高値。PT85%と比較的よく、ICG高値は肝硬変でなくIPHのシャントの影響と考え肝生検しました。肝病変はいかだでしょうか?腫瘍は肝細胞癌、膵癌でいいのでしょうか?
病理組織 2016年6月28日
担当病理医 松本光司先生
司会 銭谷幹男先生

 

症例8 46歳男性
施設 東邦大学大森病院消化器内科(演者:荻野 悠先生)
診断 急性肝障害
問題点  飲酒の多い患者がサプリ服用後の2016/5黄疸を伴う急性肝障害 (TB 9.7, AST 1958, ALT 1125)で入院。ウイルス、自己抗体異常なし。経過中にALTの動揺あるため肝生検を実施しました。原因は何(薬剤、ウイルス、自己免疫、アルコール?)でしょうか。エコーでは肝臓に島状の不整がみられるそうです。
病理組織 2016年6月16日
担当病理医 斉藤光次先生
司会 森實敏夫先生

 

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II 特別講演
PM5:30〜6:30

自己免疫性肝炎 Past to future

山王メディカルセンター 院長 銭谷幹男先生

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連絡先

〒153-0051 目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー 9F
MSD株式会社 東京病院第一営業部 東京病院第六営業所
戸田高之 п@090-1581-7087

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会場アクセス

地下鉄東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」3b出口より徒歩1分

〒102-8667 東京都千代田区九段北一丁目13番12号 北の丸 スクエア
TEL 03-6272-1000(代表)

多数の皆様のご参加をお待ちしております.


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